株式会社ウェーブレット(本社:東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル 3F Room 6、代表取締役:岩本 友幸、以下「当社」)が提供する、超小型振源装置「PASS」を用いた地下浅部埋設物探査サービスが、東京都の現場対話型スタートアップ協働プロジェクトの成果により「新事業分野開拓者」に認定されました。本認定により、認定期間中、東京都の機関は競争入札によらない随意契約で当社サービスを活用することができます。今後も地下探査技術を改良し、東京都をはじめとした様々な現場にサービスを提供していきます。
東京都現場対話型スタートアップ協働プロジェクトでの取り組みについて
「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」は、東京都庁の都政現場における課題に対し、優れたスキルや技術を有するスタートアップとの対話を通じて共に解決を図るプロジェクトです。当社は2024年度に本プロジェクトに採択され、東京都水道局とともに、協働テーマ「設計段階で各企業の地下埋設物の位置を掘削することなく把握できる手法を導入して、工事を円滑に進めたい!」に取り組みました。
道路の下には、電気、ガス、電話、水道、下水道などの管路やケーブルが複雑に埋設されており、工事の遅延や設計変更を防ぐためにはこれらの埋設物を事前に把握することが重要です。しかし、従来の探査方法では、地下深部の埋設物の位置特定が困難であり、掘削作業を行うまで正確な位置が分からないことが多く、工期の延長や事故の原因となっていました。
そこで、当社は超小型震源装置「PASS」を振源として用い、地下を伝わった振動を解析することで、地下4mまでの埋設物の位置を特定する手法を開発しました。当社独自の解析により、埋設された水道管の大まかな位置を、外れることなく推定することが実証されました。
東京都新規事業開拓者認定について
本認定制度は、現場対話型スタートアップ協働プロジェクトに採択され、都政現場等での実証実験
の結果、都政課題の解決に資すると認められた企業に対して、「新商品等の生産・提供により新たな事業分野の開拓を図る者(新事業分野開拓者)」を認定するものです。
協働プロジェクトの成果によって、当社が提供する「超小型振源PASSを用いた減衰解析による地下浅部埋設物探査」サービスは、都政課題に対する有用性を認められ、2025年3月28日付で本認定を取得しました。本認定により、2028年3月までの認定期間中、東京都の機関は競争入札によらない随意契約で当社サービスを購入・使用することができます。
今後の展望
本技術は、様々な分野での応用が期待されます。今後はさらに技術開発を進め、本技術の適用範囲をさらに広げていくことを目指します。
- 地下埋設物の検出
- 地下のモニタリング
- 軟弱地盤および地下空洞の検出
当社について
株式会社ウェーブレットは2022年に創業した東京大学発のスタートアップ企業です。
東京大学の辻研究室で開発された振動計測技術を用いて、二酸化炭素の地中貯留や地盤の監視、資源開発、地熱発電など、さまざまな分野の課題解決に貢献します。

メディアお問い合わせ先
株式会社ウェーブレット 広報担当窓口 Email: info@wvl.co.jp